小説 「夢幻語り」 -序章-     PG-12

 200X年3月2X日 とある新たな春が訪れる前のこと。

 沢山の電柱と沢山の電柱の間を歩く一人孤独の汚れた少年。涙で赤くなっている顔に死んだ目をしながら語った「僕は、この世に必要?」・・・記憶の深い底からはい上がってくる苦い思い出、どんなに頑張って勉強をしても成績がのびない、どんなに失敗しても成功と言う言葉や出来事が起こらない。「人間て・・・何?」・・・

 周りから見られる重い視線、どんなに白くても真っ黒に見える残酷な視線。その視線は3人になり、やがていじめへと進んでいく。濡れ衣をきせられ、体育では最悪のパートナーにされながら‘‘下手くそ!!,, ‘‘なんで取れねえんだよ,,と球技で暴言を吐けられ、走っている最中に突き飛ばされて怪我をさせられる。

 ついこの前までなかの良かった友は心の汚れたいじめっ子に奪われる。どんなに大人達に相談しても、なにも解決せず放置の連続が続き、結果は3年の春、一番の友と突き放されることになった。それどころか友のクラスにいじめっ子が入り完全に違うクラスで一人きりなり、毎日が苦しみと恐怖の日々に追いやられた。心の汚れた人間と苦しみと恐怖を知らない大人達が家畜や醜い生き物に見えるようになった。

 ある夏祭りのこと、神輿(みこし)の手伝いで今まで来なかったはずだった家畜みたいないじめっ子がなぜか手伝いに来ていた。その祭りの期間は最悪だった。その少年はいじめや教師の厳しすぎる指導で無表情・無口が激しいのにもかかわらず家畜みたいないじめっ子はその少年ばかりに色々やらせていた。さらに後輩の前で少年の悪口などでバカにした、その後輩もそう思うようにいやな目線で少年を見た。     ところがある時、いじめっ子の命令にうまくできなかった、むしろ自分でやることを少年にやらせたことで、少年は失敗をしてしまい‘‘役立たず、死ね!!!,,その時少年の心の中でものすごいものが湧き出て、何かがおかしくなり心の中の何かが壊れてしまい、心の中で少年はこう叫んだ。

 

                                         ‘‘お前が死んじゃえ、この家畜野郎!!!,,

 

 少年の頭の中の空間は真っ赤な血色で染まったと同時に血の涙を流しなが翼をひろげ、今にも飛ぼうとしている血泥だらけのカラスがこの世のモノとは思えぬ酷く鼓膜の破けそうな悲鳴を永遠に出しながら鳴き続けていた。その瞬間何かの生命が破裂し、いきなり暗い空間になり、あたり一面に血が飛び散った。頭の中にいる自分の手の皮膚を涙流しながら噛みちぎった。‘‘苦しい,,口から血反吐(ちへど)を吐く。‘‘こんなところ嫌い,,少年の頭の中がおかしくなった。‘‘嫌い嫌い嫌い嫌い,,頭の中で酷く叫んだ‘‘きらいきらいきらいきらいきらキラキライキライキライキライキライキライキライ嫌いきらいきらいきらいきらい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・叫んでいた瞬間全てが真っ暗闇につつまれた。

 気づくと祭りは終わっていた、最悪の祭り期間だった。

 

 月日は流れ、少年はさらにおかしくなった。‘‘ここから出られないのか・・・,,自分の周りが鉄の檻に見えた。‘‘だったら自分で作るしかないや・・・,,

 20XX年 ‘‘自分自身の存在を消してしまおう,,少年は自殺ではなくゲームの世界うごくメモ帳をやり始めた。そして、新しい自分を作った。

 

                 ザキ

 

 それが新しい少年、いや彼となった。彼は自分の体がちりのように消えていくかのように思えていた。 ‘‘あぁ・・・楽になってきた,, 20XX年、彼の存在がなくなった。なくなったとしても体自体は存在したかに思えた。だが、ゲームの世界でもあまりよくなく、       ‘‘これも駄目だった・・・,,

 彼ののめり込んだ世界は彼自身のアバターの墓地いや、捨てキャラの廃墟(はいきょ)に埋め尽くされていた。 現実世界では彼の肉体に影響が及ばされた。現実とゲームの中で次第に何かが狂い始めた。時が過ぎて行くにつれ、ゲームの世界では新たに場所ができ、色んなキャラクターが増え、その世界が出来始めた。

                うごメモ

 

                                   続く